2013年に「ガールズ編★しごと準備講座」を受講し、めぐカフェ就労体験ステップ1を利用したNさんが、講座(2015年6月実施、13期)で体験談を話してくださいました。そのときのお話を掲載します。
◆講座を受講するまでのことを教えてください。
私は短大(英語英文科)を卒業後、本格的に英語を勉強していた時に、診療内科で「うつ病」と診断されました。
自然に涙が流れ、すぐに受けとめることができませんでした。それからは2か月ぐらい家でひたすら休養しました。その後は一人で家にいることができず、病院にあるデイケアに週4日通いました。
そして働きたいと思っている時に、母と友達を通して「ガールズ講座」を知りました。
デイケアに物足りなさを感じていたので、迷うことなく参加を決めました。
印象に残っていることは「自分を好きになるメイク講座」です。すごく興味があり、THE BODY SHOPの人たちが教えに来てくださったので、気持ちが高ぶったのを覚えています。
◆講座を終えてからはどうされましたか?
私は「めぐカフェ」の就労体験を利用しました。初日、緊張のあまり手が震えました。
普通のファストフード店と違ってメニューが多くなかったので私にもできましたが、悩んだ結果「ステップ2」にはいきませんでした。
その時の私は接客をするのは難しいと思ったからです。
「ガールズ講座」と「めぐカフェ」実習を体験して思ったことは、少しでもいいから社会に出たい、働きたい、ということです。
そしてできる範囲でボランティアをやろうと決めました。そんな自分に少しだけ自信を持つことができました。
◆それ以外にはどんなことを?
カフェの就労体験を利用した年の終わりに、戸塚のフォーラムでライブラリの就労体験があったので参加しました。本の整理やチラシの印刷、読んだ本の紹介をインターネットに載せたり、ととても充実していました。
体験の時間も3時間だったので無理せず通うことができました。
接客しかやったことがなかったので新鮮でしたし、こういう仕事も意外と合っているなと感じました。
それからはハローワークに行ったり、インターネットで仕事を探しましたが、なかなか見つかりませんでした。
◆社会参加体験ボランティアにも積極的に参加したそうですね。
ちょうどそのころ、子ども向けに実験教室などを開いている「おもしろ科学たんけん工房」という団体のイベントボランティアができることを、フォーラム南太田からの情報で知りました。
子どもは特に好きというわけでもなかったのですが、現場でたんけん工房の方に
「じゃあ子どもたちにちょっと教えてみて」と言われて、子どもと関わってみたら「あれ、けっこう楽しい」と思ったんです。
そのあと、たまたま保育のボランティアも体験することができて、次第に子どもに関わる仕事に興味を持つようになりました。自分でも意外な発見でした。
◆今はアルバイトをしているそうですが、どうですか?
「とにかく働こう!」と思っていた私は今、家の近くのコンビニエンスストアで週2~3日で働いています。内容は主に接客です。
いろんなお客さんがいるのですごく気を遣います。
最近思うことは、1回でいかに聞き取るかです。タバコ、まちカフェ、お惣菜は間違えないように注意しています。
今だに入れ忘れそうになることがあるので、レジの画面とにらめっこしています。お金をいただくことは本当に大変です。
◆将来のことは何か考えていますか?
将来は子どもと接する仕事に就きたいです。ボランティアをするうちに子どもと話したり、同じ空間にいるとすごく心地いいことに気づきました。 そして子どもはおもしろいです。
今すぐにというわけにはいかないので、働きつつ、どう進むかを考えています。
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~担当から
講座で、受講生のみなさんを前にご自身の体験を話してくれたNさん。
「家の近所でのバイトだと、やめたときに近くを通りにくい、とかそのコンビニを使いにくいって、
応募のときに考えませんでしたか?」という質問に
「えっ(+o+)!そのときはまったく考えなかったです・・
とにかく働こう、それしかなくて、ほかのことは考えてなかったかも・・・。貼り紙を見てすぐに応募しました」
と答えていらっしゃいました。
そうして入ったバイトは、お店の他のスタッフとも共通の話題で盛り上がったり、
仕事のアドバイスをもらったりと、働きやすい職場だったようです。
時には「その時だけ」を考えて、Nさんのように行動にすぐ移すのも、よい結果を生むのかもしれません。
Nさんはフォーラム南太田の「社会参加体験ボランティア」に、都合がつく限り積極的に参加されていますが、以前からボランティアなどでちょっと疲れたら カフェ(スタバが好きなのだそうです)でお茶を楽しむなど「自分にご褒美」を忘れないようにしているとのこと。
「無理はしない。自分ができる範囲でやる。そしてちゃんと自分にごほうび。これは自分の中で決めています」
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