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横浜市の男女共同参画センターによる働きづらさに悩む「ガールズ」サポート

利用者の声

「失敗してもOK!自分で動いて情報を集めました」(第12期修了生(30代前半)の体験談)

  • 2016/04/26

ガールズ講座12期(2014年秋)修了生のMさんが、第15期のガールズ講座説明会(2016年4月8日開催)で体験談を話してくださいました。

Mさんは講座修了後にめぐカフェの就労体験にすすみ、アルバイトを経て、

2016年4月より、グループホームのスタッフとして日々働いていらっしゃいます。

しごとに関するこれまでの具体的なできごと、利用した支援先などもご本人の了解を得て掲載します。

 

★Mさんのこれまで

年齢

時期

できごと・利用した支援サービス

26

22年8月~11月

アパレル勤務

 

22年12月

ショートステイ(横浜市総合保険医療センター)

利用開始

27

23年9月

ロングスティ(横浜市総合保険医療センター)利用

 

24年3月

グループホーム入居

 

24年3月~26年5月

デイケア

29

25年10月~12月

障がい者職業訓練トライ受講

 

26年1月~3月

地域活動支援センター利用

30

26年5月

デイケア終了

 

26年6月

バイト落ちる、サポステ(注)行き始める

 

26年7月

ガールズ講座説明会参加

 

26年8月~10月

地域活動支援センター体験

 

27年1月

めぐカフェステップ1利用開始

 

27年4月

めぐカフェステップ2利用開始

31

27年9月

めぐカフェバイト開始

 

28年4月

グループホーム世話人勤務開始

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

注)よこはま若者サポートステーション 

  働く上での不安や困りごとを一緒に整理し、就労に向けた支援をしています。 15~39歳までの人が利用できます。

 

◎ガールズ講座に通う前のこととガールズを知ったきっかけを教えてください。

子供時代からおっちょこちょいで、忘れ物や遅刻も多く、よく注意をされていました。

21歳の時に初めて病院に行きました。うつという診断が出ました。失敗をするたびに「自分はなんてダメなんだろう」と落ち込んでいました。病名はそれからパーソナリティ障がい、統合失調症と変化しましたが、生きづらさは変わりませんでした。

大学を中退してからはフリーターをしていましたが、人間関係や時間管理の問題でうまくいかず、半年から1年休んで、またバイトを探すことが多くありました。

飲食、販売など接客が好きですが、ストレスで体調を崩し、退職するくり返しで自分に自信がなくなっていきました。働くことに対する怖いという意識が出てきて、周りからも「不安そう」「自信がなさそう」と言われることが多かったです。

生活リズムを立て直すためのデイケアに在籍中、友人の指摘で発達障がいの可能性に気づき、心理テストなど経て確定診断されました。

発達障がいにはいろいろなタイプがあります。自分の生きづらさに悩んでいる方は、一度障がいを疑ってみてもいいかもしれません。

 

久しぶりのバイトの面接に落ちたのがきっかけで、就労について相談できるところを紹介してもらい、サポステに通い始めました。同時期に、区役所に手続きで訪れ、ガールズ講座のチラシを見つけました。人間関係や仕事が続かない人にと書いてあるチラシに強く惹かれ、通えるかどうか不安でしたが、とりあえず説明会に行ってみようと申し込みました。

説明会で、修了者の体験談を聞き、そして修了者の方の笑顔を見て、受講したいと強く思いました。

 

◎ガールズ講座はどうでしたか?

セカンド自己紹介と、アサーティブネスというプログラムが印象に残っています。

セカンド自己紹介は「ここだけの話」というルールの中で、最初の自己紹介の時にはまだ言えなかったことや、今までの経験を語り合いました。安心できる場の中で本音で話せて、みんなと打ち解けるきっかけになりました。

アサーティブネスは、上手に自分の気持ちを伝える方法を学びました。自分も相手も大事にする表現の仕方を知ることができ、自分はここにいていいんだと肯定的に思えるようになりました。

戸塚で開催された12期だったので、家から少し遠かったのですが少し早めに行くようにしていました。11回の講座期間を通して集中して自己管理する機会だと思いました。

講座を通して話せる人が増え、笑顔が増えたと言われるようになったし、自分でもそう思います。やりたいという気持ちを持って受講し、遅刻はしても通えたことで自己肯定感が上がりました。

講座が終わっても連絡をとりあう仲間と出会えたことがとてもうれしいです。

 

◎講座終了後はどのように動かれましたか?

めぐカフェの実習に申し込みました。

10回のステップ1では声のワーク、ヨガなどや、4回の実習、野菜市の手伝いを通して人と接するための大事なことを学びました。その後はステップ2に進み、20回の実習を通してチームで仕事をすることや、ボランティアとはまた違う、お金をもらって仕事をすることの意識を高めました。

ステップ1,2を通して自分で小刻みに課題を設定し、少しずつ達成していくようにしました。例えば、「時間管理が苦手なので一本早いバスに乗る」ことや、「同じことを何回も聞かないようにメモを取り、それを見ながら作業する」ことを心がけました。また、以前は外出の準備に何時間もかかり、それだけで疲れてしまっていたのですが、起きてから1時間以内に出かけられるようになったのは大きな収穫でした。

ステップ2の後、アルバイトの話を頂いてめぐカフェで半年間、週2,3日、4~6時間ののバイトをしました。接客が好きと言ってもブランクが長く、人間関係でいつも躓いていて不安になりがちだった私ですが、周囲の方々の暖かな支援に支えられて、とても充実した時間を過ごさせてもらいました。しかしそのなかで「次のステップに行けるかも」「でもやっぱり怖い」という感情の間で悩んだりもしました。

 

◎現在の状況と今後について教えてください。

4月から、グループホームの世話人の仕事を始めました。やりたかった仕事ですが、新しい環境が苦手なので不安も大きいです。自分の出来ることをやりながら、ゆっくり慣れていきたいです。

また、27年度からピアサポートグループ在という自助グループの分科会、在ガールズを新しく立ち上げました。ガールズ講座終了後も、同世代の女性が安心して話し合える場所が欲しかったからです。

サポステ、通院は継続しています。私にとって安心して相談できる場所なので、これからも続けて利用して行こうと思っています。

また、いつも無理をして疲れてしまっていたので、無理をしないことを目標に続けていければと思っています。今は20時間/週ですが、今後は30時間/週に増やしていければと思っています。

 

◎これから受講する人に伝えたいことは・・・?

「Mさんは、情報をつかむのがうまい」と言われましたが、最初からそうだったわけではありません。ずっと受け身で過ごしてきて、自分がどうなりたいのか、何をしたらいいのか、よくわかりませんでした。でも自分でどんどん行動する友達に出会って、失敗してもいいんだなと感じたのが、自分で情報を得るために動き出したきっかけです。

情報はひとりでに来てくれることはほとんどありません。知りたいと思ったら、人に聞くことは恥ずかしいことではないです。

フォーラムを始め、区役所やハローワーク、サポステなど相談できる場所はたくさんあります。

ガールズ講座があるという情報も、活用していただければいいなと思います。そしてそこから安心できる場所や人を増やしていってくれればと思います。

自分らしくあるために、少しだけ勇気を出してみませんか?

 

★以下はMさんがこの体験談掲載にあたり、寄せてくれた文章です。

なんだかつらいけど病院は高いしなかなか行きづらい…という方や、親との関係があまりよくなくて相談相手がいない…という方へ、いろいろな支援制度があります。区役所に相談してみてくださいね。

 

自立支援手帳:診察費が1割になる制度

サービス受給者証:自宅が居づらい!という方などが使える宿泊施設等が使える

精神障害者手帳:障がい者求人に応募できる、携帯、水道、映画などの割引、福祉パスの支給(横浜市)

生活支援センター:登録すれば使い放題、居場所になるし、食事(有料)も食べれる。

青少年相談センター:無料で相談が受けられます

発達障害者支援センター:適正診断、心理検査が無料で受けられるかも?

ハローワークみどりの窓口:障がいをもった人の就労相談が受けられます。

自助グループ:同じ悩みを持った人の話が聞けます。

病院:ワーカーさんのいるところを選べば、保険内で相談できます(30分程度)

  他にもいろいろあります!活用してくださいね。

(ガールズ講座12期修了生 M)





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