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ガールズ講座参加→めぐカフェ実習日記 2012年夏

  • 2012/08/08

皆さまはじめまして、ガールズ講座7期の受講生です。現在はめぐカフェ実習生として活動しております。
一個人の感想となってしまいますが、講座および実習のできる限り素直な感想を書いてゆきます。ガールズ講座を受講するか迷っている皆さんに、少しでも講座の情報をお伝えできれば幸いです。
思い出せる範囲で、色々と書いておりますのでかなり長め…となっております。
長い文章はちょっと、という方は、必要な箇所だけかいつまんで拾っていただければと思います。


◆ガールズ講座受講のきっかけ
まず、ガールズ講座を受講することになったきっかけは、母が持ってきてくれた講座に関する資料でした。私は今まで、無料で受講することが可能なそういったサービスがあることも知らなかったので、まずは受講したい・したくない以前に「そんなものがあるのか」という点で興味を持った記憶があります。
ガールズ受講生には、以前仕事をしていたけれど続けられなくなった方から、学校に行くことも困難だった方まで様々な方がいらっしゃいます。私は卒業後数年、仕事が見つからず(初対面の方や自分をセールスすることが苦手、などの点から見つけようとする努力も苦手で)長く家にいたので、まずは家の外に用事を作って、生活のリズムを元に戻せれば、という気持ちで受講を決めました。
ちなみに、受講申し込みは締め切りを過ぎてからとなりました。
人数が空いているから来てもいいよ、とOKを出してくださったフォーラムの方には感謝しております。


◆ガールズ講座受講の感想
講座内容に関してですが、かなり自由な雰囲気だったので緊張することも無く参加することができました。受講中に水はいつでも飲んで大丈夫ですし、不安なことや、嫌な気持ちになったことがあればいつでも退室して大丈夫です。
残念ながら、全員ではありませんでしたが、殆どの方がガールズ講座の日程を最後まで無事に終了することができていたと思います。講座の内容は、物事の考え方の練習や体のほぐし方、メイク講座、履歴書の書き方など。実際に「仕事を探すこと」にそのまま使える講座は、想像より少なかったです。けれど、体や心をほぐす方法=自分を癒す方法を知ることは実際に社会に出ても必要となる知識だと思いますし、仕事準備講座ということもあってか、参観者全員が「社会に出て仕事を見つけること」を目標としており、想定していた講座と違ったことが原因で、仕事を探すモチベーションが下がってしまうということは無かったと思います。
個人的に為になったのはアサーションでした。ついつい物事を悲観的に考えてしまう方にはおすすめの授業です。
また、料理実習も為になりました。あまり料理が上手な方では無かったので、作れる料理が増えることで日常の楽しみが増えたように感じますし、自分が家族に貢献できることが増えて、それが小さな自信にも繋がりました。
逆に、もう少し詳しくやりたい・物足りないと感じたのはメイク講座でした。勿論とても為になりましたし、同じ講座を受けてる方と一緒に鏡を覗き込んで、化粧品をいろいろ選ぶのはとても楽しかったのですが、「眉はどうやって整えればいいのか」「化粧直しはどうしたらいいのか」等、メイク初心者からしたらどうすればいいのか全く分からないことに関する説明が殆ど無かったため、余裕があれば一回ではなく二回分、続けてメイク講座を教えてくれても良かったんじゃないかな、という気持ちです。
現在も、折角メイクを教えていただいたのに、小さな不安が解消できず外出時にメイクをすることは殆どありません。
また、今回は講座に元々含まれていなかったのですが、パソコン講座をゆっくり受けることができなかったことも少し残念でした。希望者のみ参加のワード・エクセル講座には参加しましたが、とにかく一回あたりの授業時間が長く、授業で覚えることも多かったせいか、つい講座中にうとうとしてしまうことが多かったです。小分けに少しずつ授業を受けたかったという気持ちはありました。


◆めぐカフェでの実習へ
さて、ここからはめぐカフェの実習に関するお話です。こちらは今現在進行形で実習中なので、まとまった感想をお話することはできませんが、とりあえず今まで行ってきたことを書きたいと思います。
ガールズ講座終了後、めぐカフェでの実習に参加を希望する方は、よこはま若者サポートステーションで相談を行い、実習希望であることを担当の方とお話します。こちらのサービスなのですが、とても親身に仕事探しに関する相談や、日常の不安などについて話を聞いてくださいますので、もしめぐカフェでの実習参加を希望しない、という方にも強くお勧めいたします。
そこから数回の面談を行い、めぐカフェへの参加を決めていただいて履歴書とレポートを郵送。その後面接となりました。
めぐカフェの面接は、ガールズ講座の感想や家からの距離、通院している方の場合は医者からの許可は出ているのかの確認などで、そんなに重々しいものではありません。面接した方は、基本的に全員受かるようです。それでも暫く面接をしていなかった私は、とても緊張してしまいました。
最初数回の座学研修の予定プリントは面接時に頂き、その後最初のオリエンテーションの時に実習生全員の顔合わせや、カフェでの仕事に関する説明などを受けました。時期としては六月末~七月くらいまでは、ずっと座学研修です。希望者のみ、地場野菜販売のお手伝いにも参加しました。地場野菜販売は、原則全員参加ですが時期が二回設けられており、初回の手伝いはオリエンテーションの次の日すぐ、という感じでした。
当日は大雨にも降られ、簡単な説明だけ受けていきなり試食販売!という、ガールズたちにはかなりハードルの高い実習ではあったのですが、地域の方の喜ぶ顔や販売している皆さまの活気に触れることができ、そして自分たちもおいしい野菜を試食させていただき、大変なりに参加者が皆笑顔だったことが印象的です。
座学実習を終え、八月から実際にカフェでの仕事が始まりました。今回は実習参加者が多かったため、期間を八月・九月と分割しており、秋から参加の方はかなり長いお休みに入っています。
私は現在、一度だけカフェに入って仕事をする体験をしました。(本日も実習ですが、バックヤードでこちらのブログを更新しております。これも立派なお仕事ですね)
カフェでの仕事は毎日確実にこなさなければいけないのぼり設置・パンの補充やドリンクの準備などに加え、お客様の入り具合や洗いもののたまり具合などによって、臨機応変な対応が求められます。
困ったこと、分からないことがある場合には先輩方が指示を出してくれるため安心して作業をすることができますが、それでもやはり、全く何の準備もせずに仕事をすることはできません。気をつけるべき点を注意をされることもあります。
それでも、「実際にお客様を相手に運営の手伝いをしているんだ」ということは、とても良い経験になっていると思いますし、接客や声出しの対応を褒めてもらえるとそれが自信にもなります。まだまだ始まったばかりですが、私はカフェ実習をとても楽しめています。
今仕事ができない方の中には、自分は仕事ができない・怖いという恐怖心が膨らんでしまって、仕事をする能力はあるのに、そのまま何もできないままでいる方も少なくはないのではないでしょうか。めぐカフェでは、本当に基本的で小さな仕事から教えてもらい、お手伝いをして、希望をする方は条件を満たせばアルバイトとなってお金の管理まで任せてもらえるようになります。
段階を踏んで、自分でも運営の手伝いができるんだ、という気持ちを育てていくことができます。
大変なこと・乗り越えねばならない課題もあると思いますが、周囲の皆さまのサポートが得られ、同じような気持ちを持った仲間達がいるめぐカフェでは、一人きりでアルバイトを探すよりはずっと気楽に仕事をすることができます。
もしもガールズ講座を経て、めぐカフェに参加しようかどうしようと迷ったときには、「参加しないよりは、する方が経験になるよ!」という気持ちで是非参加して欲しいなあと思います。


◆その他、個人的な感想
…余談ですが、私はガールズ講座を受講する一年以上前に、かながわ若者就職支援センター(ハローワーク)を利用していた経験があったので、サポートステーションの存在も当時から知ってはいました。
当時の私は、人に何か物事を相談することすら苦手で、サポートステーションをはじめとする相談サービスは気になりながらも使えないでいました。ハローワークでも具体的な相談はできず、求人案内を調べていきなり「紹介状をください!」と言うような利用方法をしていました。
今思うと、もっと早く、できればあの時からサポステを利用していればよかったのに…と思ってしまいます。
そうすればもう少し早いうちから、行動が起こせていたかもしれません。
利用のできるサービスを利用しないまま、社会に出る練習もできずにもがいている状態なのはとても勿体無いです。緊張するかもしれませんが、是非サポステか、そうでなければ既にお仕事をしている身近な方や家族などに、「相談」をしてみてください。定期的に予定が出来るだけでも生活のリズムは整ってきますし、人に不安や疑問を話すとすっきりします。知恵も借りられます。また、次の予定を立てるときにそれまでの課題を設定することもできるので、一人だけで悩んでいるよりはずっと色んな物事が進むようになります。
進むに進めない状況を打開するには、他人の力が必要なときもあります。むしろ人を頼ると、すんなりことが運ぶことも少なくは無いです。もしも今一人で悩んでいる方がいるなら、他人の力もたまには借りてみることから始めてみてもいいんじゃないかな、と私は思います。ガールズ講座・カフェ実習もその一環としてのものに過ぎません。
講座がどうしても合わない、もっと最適な相談先がある、という方がいるならば、無理にガールズ講座を受講する必要もないと思うのです。
それぞれの人がそれぞれ自分に合う解決方法を見つけられることを願っております。

(実習生T)





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