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横浜市の男女共同参画センターによる働きづらさに悩む「ガールズ」サポート



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横浜市男女共同参画参画センター3館では、 男女共同参画の視点から、図書・雑誌・市民グループ等の刊行物 を収集・貸出しています。
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先輩たちからのおすすめ本


HIKIPOS 04
特集:ひきこもりと「働く」就労はゴールか?

分類:雑誌 所蔵:センター横浜南 
出版:ひきポス

あなたは今「就労」に対してどんなイメージを持っているだろう。生きがい?修行?それとも達成すべき課題だろうか。


表紙の中では流行の丸眼鏡をかけた女の子がこちらを見つめている。
特集は【ひきこもりと「働く」 就労はゴールか?】。


就労はゴールか?繰り返し議論されてきたテーマである。
この冊子の編者はひきこもりの当事者、経験者だ。


HIKIPOS04号では、ひきこもりと「働く」をテーマに、ひきこもり当事者、経験者がそれぞれの意見を赤裸々に綴っている。
もとひきこもりの選者にとっては、就労はゴールだったりステップだったりを経て、日々の糧を得るためのルーチンと化している。つまり、就労の意味はその時々によって変わってくるのだろう。


経験者の実感からすると、就労したからと言って「社会へ参加するのが苦しい=ひきこもり感」は簡単には終わりません(中略)
今一度、就労をゴールとして良いのか、私たちにとって働くとは何なのか、再考するきっかけになれば幸いです。
(引用「HIKIPOS04」p1)


ひきこもりを今現在経験している人の中には、本書を読んでいるとつらくなる、読み続けるのが苦しい、そういった方もいるだろう。
そういったときに無理に読むことはない。しかし本書の存在を胸の中に置いておいてほしい。


ひきこもり・生きづらさ当事者の声を発信する情報発信メディア。

『ひきポス』は、ひきこもり当事者、経験者の声を発信する情報発信メディア。生きづらさ問題を当事者目線で取り上げます。当事者、経験者、ご家族、支援者の方々へ、生きるヒントになる記事をお届けしていきます。

https://www.hikipos.info/




わたし、ADHDガール。恋と仕事で困ってます。

司馬理英子 著 
分類:C323ワ 所蔵:センター横浜南 
出版:2018年6月 東洋館出版社


猫も杓子も発達障害の感がある昨今。


「私もそうだと思う」「私もー」とフランクに語られることになるとは思わなかった。
しかし発達障害がどういうものなのか、理解して話している人は少ない(気がする)。


本書は発達障害の中でもADHDをテーマに書かれている。
注意欠陥多動性障害ではなく、ADHDガールというふんわりした呼称を使い難しい言葉を使わずに解説してくれるので、読んでいるうちに「そういう感じね」と理解できる。


特にヤンチャ君と名付けられた衝動性がADHDコントロールのカギというのが分かりやすい。
また、ゆるっとした川柳がADHDとうまくやっていくコツを教えてくれるのも面白い。


散らかしっぱなしで怒られる、いつも振られる…という方は、自分を責める前に本書を読むことをお勧めする。
あなたもADHDガールであるかもしれない(ないかもしれない)し、そうと気づけば次の手が打てるだろう。


知ることはいつだって、明日への足掛かりになるのだ。



「苦しい親子関係」から抜け出す方法

石原加受子 著 
分類:B34ク 所蔵:センター横浜南 
出版:2018年10月あさ出版


“親子関係が苦しいのは、あなたのせいではありません!”


本書の帯に書かれている言葉だ。
すこーん、と梅雨空の雲が吹き飛んだ気がした。



本書では親子間の共依存について、分かりやすく原因や対処法を記している。
共依存を調べると「自分と特定の相手がその関係性に過剰に依存しており、その人間関係に囚われている関係への嗜癖状態を指す」とある。
本書でいうと「親がいないと何もできない」「どうしてわかってくれないの?」といった関係である。


直接心で思っていないとしても、共依存者の考え方の根源にはそれがある。
そして親子間の問題にとどまらず、上手な人間関係を作りにくくしてしまう。


筆者は「自分中心心理学」を提唱する心理カウンセラーの石原加受子さん。
自分中心というのは自分を大切にして「自分のために」という視点で行動していくことで、それが結果として「人のためになる」という考え方らしい。


「人のため」にも他者中心と自分中心があって、他者中心で自分を犠牲にしていては、ネガティブな結果になってしまうという。

雲に巻かれたような気分だが、そうなのだ。
自分のために自分がしたいという欲求に基づいてうまれた行動は、見返りを必要としない。しかし「相手のために」という動機で生じた行為に人は見返りを要求する。
「やってあげたのに」とネガティブな感情のもとになってしまう。


ああ、確かに。と思った。
恥ずかしくてここには書けないが、思い当たる節がある。
あなたにも思い当たる節がないだろうか。


実家で暮らしていて親子関係に悩んでいる人はもちろん、独立してはいるが、なんとなく人間関係がうまくいかない人にも本書を読んでみてほしい。
生きづらさが親子関係から来ている可能性に気付くことができれば、それに対処することができるだろう。



(ブックレビュー:M)

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