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横浜市の男女共同参画センターによる働きづらさに悩む「ガールズ」サポート

利用者の声

以前のわたしへ。「ひとりじゃないよ」「自分がそのままでいていい場所ってあるよ」と伝えたい

  • 2018/11/22

「ガールズ編しごと準備講座第20期@あざみ野」で体験談を話してくださった、Yさんのお話です。

現在29歳のYさんは、2015年にガールズ講座を受講、その後よこはま若者サポートステーションの相談やフォーラム南太田の社会参加体験(ボランティア)等を利用し、アルバイトも経験しています。

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■ガールズ講座受講のきっかけを教えてください。

18歳の時に鬱とひきこもりになりました。何か月かひきこもった後に、体調が良くなってきたらアルバイトをしてみるのですが、長く続かずにやめてしまい、またひきこもり状態になってしまう、ということを何年も繰り返していました。

働くことに対して怖さや不安が大きくなっていってしまい、外に少しずつ出られるようにはなっても、なかなか仕事を探すことに前向きになれない状態が続いていました。今の状況をなんとかしたい、という気持ちがあっても動けずにいることが苦しかったです。

そんな時に図書館でガールズ講座のちらしを見つけて、今の私の悩みにドンピシャだったので、すぐ参加することに決めました。

■講座に通ってみてどうでしたか?

まず通う場所ができたことが嬉しかったです。普段家族としか会話しない生活だったので、講座に通って人と接することで生活に張りができました。

講座の帰りはグッタリしてたと思いますが、充実感の方が大きかったと思います。

講座の中で、自分の苦手なことと、得意だったり好きなことを見つめなおす機会があったことも良かったです。

今もときどき、講座でもらった資料を見返すことがあります。「これはひとりではできなかったことだなあ」と。

 

■講座修了後はどんなことをしましたか?

講座が終わってからは、そのままの勢いでサポートステーションに通い始めました。講座が終わってすぐに、自分で予約の電話をしたんです。

就労に関する不安なことや悩みを相談にのってもらいながら、サポステ内の講座や講演に参加することで少しでも外出する機会を作ろうとしていました。

フォーラム南太田の「社会参加体験(ボランティア)」や「職場体験」、ひきこもりの当事者会などにも通うようになりました。

                                    >>フォーラム南太田の「社会参加体験

                                    

■「社会参加体験(ボランティア)」にはよく参加されていましたよね?

はい、リサイクル着物を扱うファイバーリサイクルネットワークさんのボランティアや、子どものおもちゃ交換のイベントなどに参加しました。

そこでは、自分では半ば当たり前にしただけだと思うことも「ありがとうね~!」と感謝されたりして、嬉しい経験をしました。

自分と違う世代の方と一緒に何かすることの経験にもなりました。

 

■「社会参加体験」やサポステの相談を利用してみて、何か変化はありましたか?

受講後のメルマガで知ったボランティアに参加して人と接することで、よし、私でも最後までやり遂げられたぞ、と自己肯定感を得たり、

サポステで仕事に関する講座や相談を重ねていくことで、少しずつ経験値のようなものが貯まっていき、

そろそろアルバイトをできるかも?という気持ちが芽生えていきました。

 

■アルバイトはどんなことをしていたのでしょうか?

お菓子工場で箱詰めのアルバイトをしました。以前販売・接客の仕事がうまくいかなかったので、ちがうことを、気が楽なことを、と決めました。

短期募集でしたが結局10か月続けました。でも人間関係に疲れてしまったというか、1人でいたいのにいい顔をしてしまったり、顔色をうかがっていて、

それに疲れてしまいました。変化のない業務内容でもあり、そろそろ「次を探したい」と思っていたら、ちょうどステップアップの誘いが上司からあったんです。

迷ったのですが、今の仕事より大変になることはわかっていたし、責任も大きくなると思い、結局辞めました。考えすぎてしまったのかもしれませんが、断る勇気も必要だったかな、とか、とどまることも必要だったかな、と色々考えます。

「すいません、今日いけません」と連絡して、そのままやめたんですが、今思えば、自分の中だけでずっと考えていました。しんどい、と思ったとき、だれかに相談できていたらよかったかも、と思ったりします。むずかしいけど・・・

 

■受講前と今の自分に、何か変化を感じますか?

仕事が長く続かない、そのうえ親に頼り切った生活をしている人なんて周りにいなかったので、受講前はとにかく孤独でした。

私はなんて駄目な人間なんだと自分を責め続けていました。

でも受講してみて、仕事に対する悩みや生きづらさを抱えた年齢の近い女性がこんなにも居たんだ、私だけじゃなかったんだ、と思えました。

1人で家にこもっていたら気づけないたくさんのことをインプットできたし、視野が広がったなと思います。

 

そして様々な相談施設や、ひきこもりの当事者会などの存在を知れたのも良かったです。今も仕事はできていないし、悩みはつきませんが。

そんな自分でも参加できる場所や、安心して居られる場所を知れたので、講座に参加して良かったと思ってます。

 

■最後に、今の自分から、講座を受ける前の自分に声をかけるとしたら何と?

「ひとりじゃないよ」ということでしょうか。

悩んだり、うまくいかない状況にいる人は、自分が思っているよりもいるよ、と。

当事者の集まる会とかなら、ひきこもっていたり、うつだったりすることも言える。

隠さないで話せて、話が通じる。「自分がそのままでいていい場所もあるよ」と言ってあげたいと思います。

 

*スタッフより

Yさんありがとうございました。

Yさんはこの体験談の少し前まで、フォーラム南太田の「職場体験」にも参加されていました。

「初日は緊張して会社に伺いましたが、あたたかい雰囲気で受入れていただき、安心して参加できました。わからないことや疑問に思ったことを人に聞くのはとても大事であること、自分なりにできる仕事の中での工夫などを具体的に教えていただき、それが仕事をする上で大切だと実感できる日々でした。教わったことをお守りのように大切に持って、今後つまづいた時や行き詰まった時に思い出したいと思っています」

職場体験の様子はこちらから↓

>>フォーラム南太田の「職場体験」@向洋電機土木株式会社

 

 

 

 





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