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横浜市の男女共同参画センターによる働きづらさに悩む「ガールズ」サポート

利用者の声

「講座で“居場所”、社会参加体験で“出番”。自分の変化はじわじわと・・」

  • 2018/06/19

2015年春、ガールズ講座第13期を修了したさおりさんが、2018年春(第18期)の講座で体験談を話してくださいました。

ご本人の了解を得て掲載します。

 

現在さおりさんは、知人から紹介された小児科で、受付兼診療補助のアルバイトをしています。

1日4~5時間、週に3~5日、月に数日はフルタイム、という勤務だそうです。

 

■ガールズ講座受講のきっかけを教えてください。

学生時代から不登校気味でした。進学を考えて短大受験もしたのですが、

結局進学も就職もせず、徐々にひきこもりがちになりました。

「なんとかしたい」と思いながらもアルバイトの経験も少なく、

自信のなさから一歩踏み出せない・・という悪循環が続いていたとき、ガールズ講座のチラシを図書館で見つけました。

 

■講座に通ってみてどうでしたか?

決まった時間・場所に通い、人と会う機会ができて身体にも心にもよかった。

受入れてもらえる場がある、という安心感を持てることで希望が持てました。

一人では得られない、友人や情報等を得られたのも大きかったです。

 

■講座修了後はどんなことをしましたか?

フォーラム南太田の社会参加体験(ボランティア)「リサイクルきもののボランティア」や

「おもしろ科学たんけん工房の工作ボランティア」、「マルシェ(野菜市)」など様々なボランティアに参加しました。

「よこはま若者サポートステーション」の相談や、「めぐカフェ」の就労体験の情報も講座で聞いたのですが、

そのときは勇気がなく申し込めませんでした。

それで、マザーズハローワークに行ってみたり、フォーラム南太田に行ったときにちょっと相談してみたり、

パソコン講座や「ひきこもりUX女子会」にも行ってみたりしました。

 

■「社会参加体験(ボランティア)」にはたびたび参加されていた印象があります。

はい、本当に何回も参加したなあと思います。お世話になりました(笑)。

先日テレビを見ていたら、ある人が何かの話でこういうことを言っていたんです。

「“居場所”だけではダメ、“出番”も必要」と。それと聞いて「ああ、そうだなあ」と思いました。

ガールズ講座は私にとって「居場所」。安心して通える場所だったと思います。

そして講座修了後の「社会参加体験」が「出番」だったんだなあと。

ボランティアの場所に行ってみて、そこで役割がある、ありがとうと言われる。それは大事な体験だったと感じます。

 

それから、ボランティアや講座で知り合ったガールズ修了生の友人たちと、

ハンドメイドの大きなイベントに出店もしたことも印象深いです。当日まで大変でしたが、

出店にあたり友人たちとの関わりも増えたので、多くのことを体験することができました。

好きでずっと続けていたハンドメイドが、人とのつながりを持つきっかけになったなと思います。

 

■講座受講から仕事を始めるまでの経験で、得られたものは何だったでしょうか?

とにかく、一人では得られなかった出会いや色々な情報を得られました。

不安や焦りを抱えているのは自分だけではないと知り、家族以外の人にも相談してみようと思えるようになりました。

実際、今の仕事の応募を決めたときにも、フォーラム南太田の「キャリア・カウンセリング」に申込み、

応募書類や面接の不安を相談しました。しかもその日はちょうど、採用面接の前日!

相談員の方にそれを伝えて何度も面接の練習をさせてもらい、当日に備えることができました。

 

■受講前と今の自分をくらべて何か変化を感じますか?

状況だけで言えば、生活リズムや人間関係などが仕事中心になり、少なからず社会との接点を持てているという安心感があります。

しかし、本質的な部分は・・・と言うと、そう変わっていないと思います。

「ガラッと何かが大きく変わる」というのはしっくり来なくて、それよりは物のとらえ方とか、受け止め方とかがじわじわと変わってきたような、

そんな気がしています。

それと、講座を受講してからは、人とのつながりを意識するようになりました。

 

■現在の仕事で大変なところは?またその対処法があれば教えてください。

個人病院なので、一人で行う受付は、責任がありプレッシャーが大きいです。また、覚えることもたくさんあって大変です。

対処法としては「メモをとる」、「小さな目標を設定して、できたら自分をほめる」ことなどでしょうか。

そういえば、講座でやった「ヨガ」、それと他の講座でしたが「面接のロールプレイ」というものが印象に残っています。

どちらも、レジュメを見たり、対策を書きだすだけではなく、「実際にやってみる、練習する」ものでした。

それは仕事にも当てはまり、対処法としても使えるのかな、と思っています。





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