2015年春、ガールズ講座第13期を修了したさおりさんが、2018年春(第18期)の講座で体験談を話してくださいました。
ご本人の了解を得て掲載します。
現在さおりさんは、知人から紹介された小児科で、受付兼診療補助のアルバイトをしています。
1日4~5時間、週に3~5日、月に数日はフルタイム、という勤務だそうです。
■ガールズ講座受講のきっかけを教えてください。
学生時代から不登校気味でした。進学を考えて短大受験もしたのですが、
結局進学も就職もせず、徐々にひきこもりがちになりました。
「なんとかしたい」と思いながらもアルバイトの経験も少なく、
自信のなさから一歩踏み出せない・・という悪循環が続いていたとき、ガールズ講座のチラシを図書館で見つけました。
■講座に通ってみてどうでしたか?
決まった時間・場所に通い、人と会う機会ができて身体にも心にもよかった。
受入れてもらえる場がある、という安心感を持てることで希望が持てました。
一人では得られない、友人や情報等を得られたのも大きかったです。
■講座修了後はどんなことをしましたか?
フォーラム南太田の社会参加体験(ボランティア)「リサイクルきもののボランティア」や
「おもしろ科学たんけん工房の工作ボランティア」、「マルシェ(野菜市)」など様々なボランティアに参加しました。
「よこはま若者サポートステーション」の相談や、「めぐカフェ」の就労体験の情報も講座で聞いたのですが、
そのときは勇気がなく申し込めませんでした。
それで、マザーズハローワークに行ってみたり、フォーラム南太田に行ったときにちょっと相談してみたり、
パソコン講座や「ひきこもりUX女子会」にも行ってみたりしました。
■「社会参加体験(ボランティア)」にはたびたび参加されていた印象があります。
はい、本当に何回も参加したなあと思います。お世話になりました(笑)。
先日テレビを見ていたら、ある人が何かの話でこういうことを言っていたんです。
「“居場所”だけではダメ、“出番”も必要」と。それと聞いて「ああ、そうだなあ」と思いました。
ガールズ講座は私にとって「居場所」。安心して通える場所だったと思います。
そして講座修了後の「社会参加体験」が「出番」だったんだなあと。
ボランティアの場所に行ってみて、そこで役割がある、ありがとうと言われる。それは大事な体験だったと感じます。
それから、ボランティアや講座で知り合ったガールズ修了生の友人たちと、
ハンドメイドの大きなイベントに出店もしたことも印象深いです。当日まで大変でしたが、
出店にあたり友人たちとの関わりも増えたので、多くのことを体験することができました。
好きでずっと続けていたハンドメイドが、人とのつながりを持つきっかけになったなと思います。
■講座受講から仕事を始めるまでの経験で、得られたものは何だったでしょうか?
とにかく、一人では得られなかった出会いや色々な情報を得られました。
不安や焦りを抱えているのは自分だけではないと知り、家族以外の人にも相談してみようと思えるようになりました。
実際、今の仕事の応募を決めたときにも、フォーラム南太田の「キャリア・カウンセリング」に申込み、
応募書類や面接の不安を相談しました。しかもその日はちょうど、採用面接の前日!
相談員の方にそれを伝えて何度も面接の練習をさせてもらい、当日に備えることができました。
■受講前と今の自分をくらべて何か変化を感じますか?
状況だけで言えば、生活リズムや人間関係などが仕事中心になり、少なからず社会との接点を持てているという安心感があります。
しかし、本質的な部分は・・・と言うと、そう変わっていないと思います。
「ガラッと何かが大きく変わる」というのはしっくり来なくて、それよりは物のとらえ方とか、受け止め方とかがじわじわと変わってきたような、
そんな気がしています。
それと、講座を受講してからは、人とのつながりを意識するようになりました。
■現在の仕事で大変なところは?またその対処法があれば教えてください。
個人病院なので、一人で行う受付は、責任がありプレッシャーが大きいです。また、覚えることもたくさんあって大変です。
対処法としては「メモをとる」、「小さな目標を設定して、できたら自分をほめる」ことなどでしょうか。
そういえば、講座でやった「ヨガ」、それと他の講座でしたが「面接のロールプレイ」というものが印象に残っています。
どちらも、レジュメを見たり、対策を書きだすだけではなく、「実際にやってみる、練習する」ものでした。
それは仕事にも当てはまり、対処法としても使えるのかな、と思っています。
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