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横浜市の男女共同参画センターによる働きづらさに悩む「ガールズ」サポート

利用者の声

「できない…」と周りと比べてばかりいたのが「マイナスになってもいいんだ」とその自分も認められるようになった

  • 2018/04/18

「ガールズ編しごと準備講座」と「めぐカフェ就労体験」を利用した修了生の“きのこぽん”さん(2016年春 第15期受講)が、

2018年4月の講座説明会で体験談を話してくれました。ご本人の了解を得て掲載します。

★★★「ガールズ編しごと準備講座」(2018春 第19期)は現在申込受付中(締切:4/25(水)17時)です。

内容や申込方法はこちらからどうぞ→ 「ガールズ編しごと準備講座 申込受付中です」★★★

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きのこぽんさんは現在22歳。2年前に講座を受講した後めぐカフェ就労体験を利用し、

その後郵便局の年末仕分けのアルバイトや学童保育のアルバイトを経験しました。

現在は、もともと好きだった手仕事を活かして、イベントなどにも作家として出展。アクセサリーや小物を中心に制作・販売しています。

また、その仕事からつながりのできた和カフェで、4月中旬から週2、3日の接客アルバイトも始めるそうです。

 

▼こちら きのこぽん さんの作品。パズルを使ったアクセサリー雑貨を制作しています。

夜空の色が深くてきれい! twitter:@kinokopon_pon25

 

■講座受講前のことを教えてください。

中2の頃のいじめがきっかけで体調を崩し、高校はサポート校に行っていました。

進学も就職もできず、一人取り残された気持ちになり、受講前は昼夜逆転の不摂生な生活

をしていました。

焦ってアルバイトもしてみましたが、結局続けられず、辞めて自暴自棄になる、ということを2回繰り返しました。

そんなときに区役所のカウンセラーに、日中の居場所として”地域活動支援センターまなび”を紹介されたんです。

まずはここに通って生活のリズムを整えようと思いました。

 

■その頃悩んでいたのはどんなことでしたか?

周りに対して気を使いすぎて疲れてしまい、それで自分の殻にこもる・・・自己肯定感が低すぎる状態でした。

また、人に言われたことを聞き流せず、ダイレクトに受け止めてしまい、マイナス思考で悪い方に考え込んでしまう

「働きたいし、自分を変えたいのにどうしたらいいか分からない」という状況でした。

 

■ガールズ講座はどうやって知りましたか?

通っていた”地域活動支援センターまなび”で知り合った方が、ガールズ講座の1期生だったんです。それで勧めてもらったのがきっかけでした。

そういうときの私は判断が早い(!)ので、さっそく説明会に申し込みました。

それでも、説明会に参加したときはとっても緊張して、持参したノートに

「大丈夫」「平常心」「楽しもう」と説明の間ずっと書いて気持ちを落ち着けていました。

だから説明はちゃんと聞けてなかったかもしれません・・・ごめんなさい(笑)

 

とにかく「めぐカフェでの就労体験で働くことの練習をして、実践(アルバイト)に繋げたい!」と強く思い、

11回の本講座を受けることに決めました。

 

■講座を受講してみてどうでしたか?

何かしらで「働きづらさに悩んでいる」、その同じ悩みが共有できる空間だと思いました。

それから、プログラムにヨガや薬膳料理の調理実習などがあったので、お金をかけずに(※調理実習時は300円の材料費が必要)、

自分で教室に通わずに講座の中で体験できることも嬉しかったです。

薬膳というのはこのとき初めて知りましたが、作って食べてみるととてもおいしかったです。

 

受講するときに心がけていたことがあって「毎回1人とは必ず話す」と決めていました。

それとノートに3つ、今日の目標も書いていました。「遅刻せずに行く」とか簡単なこと、小さなことです。

そしてそれをクリアしたら「よし、今日の私のやることはこれで充分!」と自分に言い聞かせていました。

講座中は色々なことをぐんぐん吸収したという感じで、自分の変化もありました。

「アサーティブネス」という講座があって、自分を大切にするための12か条、みたいのなのを教えてもらったんです。

「私が何をするか、どれから始めるかを自分で選んで決めていい」とか「自分のよいところや能力を、ちゃんと認めてもらっていい」とか。

間違う権利や気持ちや考えを変える権利、わからないことを教えてもらう権利などがあると聞いて「ウン、ウン!」と納得しました。

それを知ったおかげで、「できない・・・」と周りと自分を比べてばかりいたのが、

「マイナスになってもいいんだ」とその自分も認められるようになったと思います。

 

ほかに、自分の短所を、他のひとから長所に変えてもらう、というワークも印象に残っています。 

ガールズ講座「短所を長所に」のワーク

 

「毎回1人は話す」と決めていたおかげで、講座を受講するたびに1人、また1人とおしゃべりする人が増えました。

好きだったハンドメイドの作品でイベントに出展したいと思い、思いきって講座の終わり近くに他の人たちに声をかけてみました。

すると何人かの人がいっしょにやろうと言ってくれ、数人で「ヨコハマハンドメイドマルシェ」に参加することもできました。  

⇒スタッフ日記 9/10,11@パシフィコ「ヨコハマハンドメイドマルシェ」でガールズ講座修了生が手づくりアクセサリーなどを販売!

 

15期の同期会は、講座修了後、毎月日にちを決めて定期的にやっていました。同じ悩みを持つメンバーだから、

無理をして付き合うことがなくて、とてもありがたかったです。

 

▼パズルと花がモチーフ。この日、つけていらっしゃいました♥

 

■講座修了後はどうされましたか?

講座で紹介のあった「よこはま若者サポートステーション」に相談に行くようになりました。

そして、やりたいと思っていた「めぐカフェ就労体験」にも、もちろん申込みました。

 

就労体験は「本当にできるかな、大丈夫かな」と不安でした。

時間を守るというのも私にとってはプレッシャー。特に最初は「自分から動かなきゃ」と思うけれど、実際には動けなくて、

わからなくて、きついと思ったこともありました。

初めは緊張で言葉も出なかったのですが、カフェのコーディネーターの方や先輩スタッフの方から指示をもらい、

だんだんにできることが増えて、最後は自分からわからないことをきいてメモをとるようにもなっていました。

 

就労体験の間は、決められた時間に遅れないように到着する、エプロンをつける、など講座の頃と同じように

小さな&できそうな目標を毎回たてていて、できたら「これでできた!OK!」と。

そして間違えても「それもOK!」と思いこむことにしていました。

実際、めぐカフェの就労体験は「失敗してもかまわない」、そういう場所だったと思います。

でも「ただ失敗してもいい」というのとも違って、「どこがだめだったかを考える機会」になりました。

 

就労体験のステップ1、2と利用したあとは、ハンドメイドの活動もしながら、年末に郵便局の短期アルバイトに応募しました。

無事に忙しい数日を乗り越えましたが、このあと、少し「マイナス思考」の反動があったように思います。

それまでが、がんばりすぎたのかもしれません。

それで気持ちを切り替えるためにも、地元から離れたところで働いてみようと考え、

ネットで「経験なしOK」で検索し、学童保育のスタッフに応募しました。

 

子どもたちもなついてくれてよかったのですが、先輩スタッフの中にちょっときつい方がいて、苦い経験にもなりました。

ただ、そんな中でもガールズ講座での「自分を大切にする」経験があったので「私は悪くない!」と思うことができたように思います。

自分で自分を守るのに役立ちました。

 

■現在の状況と今後について教えてください。

学童は、始めるときに「3か月は絶対に続ける」と決めていたので、その“苦い経験”をしながらも3か月間は続けました。

その後は退職し、派遣単発のアルバイトを。展示・販売イベントへの出展や、知り合いが書くコラムの挿絵を書くこともしたかったので、

単発で働くことがその時の私にはちょうどよかったです。

 

そして今は、ハンドメイド作家として展示・イベントや配信活動を続けています。

5月にはイベントとギャラリーでの展示があり、トークイベントにも3件くらい出る予定です。

展示で知り合った和カフェのオーナーにお願いして、そのカフェでも4月中旬から働かせてもらうことになりました。

私の状況も理解してもらっているので、週3~4日、1回4時間くらいからスタートすることになっています。

 

自分の働きやすい環境で好きな作家活動を続けている今の生活が、気に入っています。

 

▼きのこぽんさんの「はなほし展」。5/1(火)~5/6(日)だそうです。

アクセサリー好きの方はぜひ。

 





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