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横浜市の男女共同参画センターによる働きづらさに悩む「ガールズ」サポート

お知らせ 一覧

2019年2月

【広報協力】ガールズ講座講師の林恭子さん2/23講演会@横浜

ガールズ講座等でお世話になっている、林恭子さん。

全国で講演されていますが、今回は横浜で開催されます。

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関心のある方ぜひ御参加ください。

>>ガールズ講座での以前にお話しくださった記録はこちら

「めぐカフェ」就労体験修了者調査報告会レポート【修了者座談会】

2019年1月26日、男女共同参画センター横浜南(大会議室)で「めぐカフェ就労体験修了者調査報告会」を開催しました。会の前半で、就労体験修了者3名による座談会を行いました。これを聞きたい、と楽しみにいらしてくださった方も多かったと思います。来られなかった方にも読んでいただければと思い、語られた内容を以下に掲載します。

会場は40名ほどで、半数はガールズ講座やめぐカフェの卒業生でした。熱気に包まれて、後半は会場からの発言もたくさんいただきました。ご参加くださったみなさま、ありがとうございました。

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■修了者座談会

 いっしょに考えてくれる場所を見つけられた。社会とつながる

  支援に頼るだけでなく、自分で動いていく実験をしている。トライ&エラーは やってみる。

        なぜ動けないかわかったら、思い切って次のステップへ。

 

(1)就労体験前の状況と「めぐカフェ」に通った頃のこと

coolきのこぽん(20代前半):19歳の時に「ガールズ講座」に参加しました。高校を卒業して1年経った4月、同級生が大学等に進む中で取り残された気分になっていました。アルバイトを始めましたが、続かなくて昼夜逆転の生活に落ちていた。このまま20歳を迎えるのは嫌だな、と思っていたときに「ガールズ講座」で昼夜逆転が直ったので、この状態でどこまでできるか知りたい、働くきっかけになれば、と考えて「めぐカフェ」に参加しました。(2016年夏の体験ステップ1と、秋のステップ2に参加)

cheekyまーりー(20代後半):高校から指定校推薦で大学に入ったんですが、行きたい学校ではなくて。合わずにやめて専門学校に入ったのですが、完璧主義なので頑張りすぎて疲れてしまいました。休学して家にいて、何をすればいいか、何を考えたらいいかわからなくなりました。小学生の時海外に住んでいたこともあり、両親に相談して数か月海外留学させてもらいました。楽しかったですが、帰国すると元に戻ってしまったんです。そんな時、「ガールズ講座」をみつけました(2015年春)。何とか状況を改善したい。何かしらのきっかけがほしくて、外に出られればと講座に参加しました。

devilさとにゃん(40代前半):私は2014年に、戸塚のフォーラムで「ガールズ講座」に参加しました。条件は39歳までということで、私は38歳でギリギリでした。

中学の時に部活やクラスでの人間関係といった集団生活に疲れてしまって、学校に行かなくなりました。でも勉強はしたくて、大検を取って受験勉強しながら通信制の高校に通っていたのですが、暗記することが苦手で、大学には受かりませんでした。9年間かけて25歳で高校を卒業しました。通信制なので学びながらアルバイトをしたり各種講座に通ったり、家の家事を手伝ったりしていました。

高卒資格を得てからはパートで百貨店で働きました。働くことは楽しかったです。人間関係が苦手で、1年ほどで辞めてしまいました。自分の貯金で医療事務の資格を取得して、正社員で二年間ほど働きました。仕事は厳しかった。自分でオフにするやり方がよくわからず、安定した働き方ができないのです。ハローワークの職業訓練で販売士の資格も取りましたが、人間関係が築けなくて、仕事に行かなくなりました。30代になってメンタル(自律神経とうつ病)でそれまでのようには働けなくなり、障害年金を得て、自宅で療養しながら社会復帰を目指すことにしました。横浜市外に住んでいるので女性を対象とした(支援プログラムの)情報が入らないのですが、新聞で「めぐカフェ」の記事を見つけたんです。女性支援にもカフェにも興味があり、いつか参加したいと思い続けて、2014年夏のステップ1にやっと参加しました。

 昨年末デビューしました さくらめぐ です。

 

(2)体験の内容、参加して良かったこと、変化したことなど

cheekyまーりー:ひとつは、「予定がある」ことが良かったです。講座に週3回通うことで生活のリズムができました。家にいると考えすぎ、逃げるためにテレビを観る。罪悪感もありましたから。

もうひとつは、講座で「無理しなくていい」と聞いて楽になったのがよかった。友だちをつくることも。母と家にいると喧嘩になることがあるので、外に場所ができて息抜きができました。(そもそも)母に勧められて私立の中高一貫校にかよいましたが、友だちと合わなくて。自分を「無」にしていればいいと思い、毎日通っていましたが、友だちは全くいない。いじめもつらいこともなかったんですが、「無」でいれば大変なことにもならない。母とは喧嘩になるけれど、(講座に参加したら)相談できる人がいました。外に出てよかったです。

devilさとにゃん:まず、「めぐカフェ」ステップ1は、戸塚(講座)から南太田に場所が移り、通いやすくて良かったです。履歴書を書いて面接という経験が久々で、緊張しましたね。ステップ1は座学から入り、「ガールズ講座」からの仲間が多くて馴染めました。パソコンでブログ記事を書いたり、(ポスターづくりの)コラージュ、野菜市と色々な経験ができ、変化があって良かったです。

カフェ体験は、コーディネーター、先輩がたから仕事を教わりながらやってみて、自分は「接客が好き」と再認識しました。日誌に思ったことを書き、スタッフが見てくれて安心感があって。ステップ1が終わり、短期間でしたが働き出せる自信がついたと思います。

coolきのこぽん:ここに来ることで相談できる。働きたいけど何をするのがいいかわからないとき、一緒に考えてくれる場所を見つけられてよかったです。

私は両親が転勤族で幼少期から点々とし、人と仲良くなると引っ越しで。人との距離感がわからないところがあります。人と長く付き合ったことなく育ってしまい、本音と建前がわからず、人づきあいが苦手でした。学校に行けないこともありました。特に女性が苦手で「言葉と心が違う」ことを読めないのが悩みだった。

「めぐカフェ」に参加して女性と接し、距離感をどうとるか不安だったけど、どう思われているか聞ける安心感がありました。「間違っていい」「わからないことは聞いていい」と言われ、そういう空気があって聞きやすかったです。私は、ステップ1と2に参加する中で自分に3つの目標を課しました。「(家から外に出るために)ドアを開ける」「電車に乗る」「挨拶を3人にする」。書き出して達成していくことが自信になりました。

 

(3)体験修了後に行動してみたことと現在について

devilさとにゃん:ステップ2には参加できなかったけど、いい流れになりました。離職期間が長く、体調にも不安があり、ハローワークや求職者支援訓練に行っても面接が不安でした。通院歴を正直に言ったからか、応募しても受からず、社会は厳しいと感じ、くじけそうになりました。でも「めぐカフェ」参加にあたってサポステに登録し、月1回程度通って整理する時間も持てました。ここも40歳の年齢制限で卒業しましたが、通えたことはよかったです。病院の休職者対象のリワークプログラム、自立支援医療を利用した生活や就労全般の相談、自分で調べた心理療法も利用しました。

自分では動いていたつもりでしたが、仕事につくには不安とあせりがありました。働くことを考えていた時、家の事情で、一時ウィークリーマンションで生活して「一人暮らしできそう」と思ったんです。親の支援だけに頼らず、障害年金を活用し、生活環境を整えていきました。自分の世話をできてこその自立。それからのほうが停滞せずに進んでいると感じます。体調の不安があり、一般就労は難しいですが、今は有償ボランティアのヘルパーとして家事支援の活動をしています。面接はありませんでした。一人暮らしの家事能力を活かし、子育て家庭の手伝いや、独居老人を月2回訪問して、掃除や話し相手をしています。それが社会とのつながりとなり、自信がつきました。それで最近は、マネキン派遣の仕事にも登録しました。接客が好きだから。支援に頼るだけでなく、自分で動いていく実験をしています。

coolきのこぽん:何が苦手で、何ができるかわからず、修了後はまず、郵便局の短期アルバイトに挑戦しました。年末年始の12日間、自分で「これだけやったらOKとしよう」と決めました。「話しかけられたら挨拶」「(広すぎるスペースはストレスなので)狭い所で休ませてと職員に言う」「全日程をやりきる」などを達成して。1日4時間、休憩をとり、残業しないと決めて、やりきった。これで「できるかも」と思い、嬉しかったです。次に学童のアルバイトに応募して採用になりました。3か月間は子どもと過ごす仕事をしようと決めました。入って1週間経たない頃、パートのおばさんに怒られたんです。「何やっているの」と子供たちの前で怒られて、泣かれて。自分も涙が出ました。主任が止めに入ってくれましたけど。「めぐカフェ」に参加前なら自分を責めていたところですが、どうして自分が怒られるのかと思った自分がいたんです。それがわかる自分になったと気づいて自信を持ちました。

そこを辞めた後、モノづくりを始め、イベントで販売し、その後も手作り品販売活動をして1年続いています。また、作品を展示したカフェで、週2日、土日に4時間ずつアルバイトをしています。土日のイベントに参加する時は休んでいいと言ってもらって、働きやすく楽しく仕事をさせていただいています。

cheekyまーりー:「ガールズ講座」と同時に、横浜若者就労支援センターに定期的に相談に行き、アルバイトを探しました。まず、ウェディングの飾りつけのバイトを、土日を中心に週2~3日、1年程度やりました。会場はあちこちで、少人数であまり話す必要もなく、自分のペースを守れるので合っていると感じました。ある程度お金を貯めてからパートへと進むため、関内の若者ハローワークに3か月通い、紹介で事務のパートを7時間×週4回することになりました。事務の仕事がしたいというより、やりたいことのためにお金を稼ぎたかった。「いくら以上貯まるまで続ける」と決めて、ストレスもなかったけど楽しくはないです。自分の考えを発揮できる仕事をしたくて1年ちょっとで辞め、プログラミングの勉強をするために学校に入りました。

現在はパソコン関係の仕事を探しています。家にいて求職活動をしていますが、一人暮らしをしたいです。まずは家を出ることを考えたほうがいいかと考え始めています。

devilさとにゃん:グループインタビューに参加して、これまで試行錯誤してきたことで自分も若い世代のために役立つことができればと思いました。一人暮らしをしたい若い人が多いことを知りました。男女問わず生活力は必要です。自分もアパートで、居住者の学生の騒音にストレスを感じたりしていますが、それも経験です。トライアンドエラーはやってみないと。一時的でもシェアハウスのような一人暮らし訓練の場があるとよいと思います。秋田県藤里町社会福祉協議会のひきこもり支援は、「いつでもおいで」という場をつくっています。自分が暮らしやすい場を選べると、より可能性が広がるのではと思っています。

cheekyまーりー:なぜ動き出せないか、気持ちが晴れないのか根本的な所を考えて、そこが分かったら(自分のできる範囲で)少し出費やその時点でのマイナスが多くなってしまっても惜しみなく、次に進むステップのために思い切った方が良いと思います。中途半端に動いて頑張っても、結果が微妙だった場合、タラレバになったり、せっかくの気力が下がって「〜のせいで」と人のせいにしたりして自分自身が気持ち良くなくなってしまう、というのは私が今一番思っていることです。

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お話しされたことはここまでです。

ほかの人には語れない、ご自身の体験を話してくださり、また今回さらに「皆さんのお役に立つなら」と気持ちよく掲載を了解していただきました。もっとこのことも伝えたかった、と考えて加筆してくださった方もいらっしゃいます。きのこぽん、まーりー、さとにゃん、ありがとうございました。

■追 伸                   

ガールズ講座やその説明会でも、いつも先輩の体験談をたいせつに聞く時間を設けています。自分のことを話すことは、だれにとってもとても難しいこと、大変なことです。でも、安全な場で、耳を傾けてくれる人がいると、話す甲斐があると思います。「語りべになるから」とおっしゃった卒業生も……。これを読んで「私も話したい」「後から悩んで来る人たちに伝えたい」という方がいらしたら、事務局までご連絡ください。お待ちしています。

 

『「めぐカフェ」就労体験修了者調査報告書』刊行しました(三菱財団助成事業)

若年女性の就労体験の場として、男女共同参画センター横浜南の1階に「めぐカフェ」を2010年に立ち上げてから8年。
地域のみなさまに支えられ、120名を超える方がここでの体験をバネに、それぞれの一歩を踏み出していかれました。 
このたび体験修了者にご協力いただき、アンケートとグループインタビューによる調査を行いました。
ご協力いただきました修了生、検討委員、横浜市、地域のNPO、企業等のみなさまに心より感謝申し上げます。
私たちの経験が各方面の方々に少しでも参考になれば、幸いです。

【報告書 目次】
はじめに 
1調査の趣旨 
2「めぐカフェ」就労体験とは
3 アンケート調査
4 グループインタビュー
5 専門家・支援機関の視点 
6 当協会の視点とこれからの可能性
資料編

報告書の内容はこちらからご覧ください。
『「めぐカフェ」就労体験修了者調査報告書』
※印刷した冊子を郵送希望の方には、無料で送付いたします。件名に「報告書希望」、本文に送り先住所とお名前を書いて次へメールください。(★を@に変えて)
girls★women.city.yokohama.jp

なお、1/26 の調査報告会は満員御礼にて終了しました。
翌日の神奈川新聞でそのようすが報じられました。

【修了者の声】
❤仲間の存在に励まされた  ❤お客さんがやさしかった 
❤安心して参加できる場だった ❤チームで働くイメージがつかめた 
■自分らしく生きていきたい ■1人暮らしをしたい  

【若者サポートステーション スタッフの声】 
・利用者を限定せず、受入れ間口が広いのがめぐカフェのいいところ 
・仲間の中で自分の困り感に気づいたり、情報を得たりできる 
・カフェはいつも開かれた場なので、その後も立ち寄って居場所になっている 

【検討委員の声】 
・就労が必ずしもゴールなのではなく、その手前で社会に参加して人と関わる成功体験ができている。 このような場が社会に拡充されていくことが必要。 
・参加者が互いに関係を築き、自分たちの社会をつくりだす土台を提供している。 
・支援する・される関係を超える可能性を秘めていると思われる。

【主催者より】
めぐカフェのある交流ラウンジがオープンで、だれもがゆったり過ごせる空間であること、若い人たちを支える私たちが地域の人々の力に支えられていること、などを調査を通じ、改めて確認しました。カフェの運営にはこの数年間、困難も多々ありました。が、さまざまに悩みを抱えた若い女性たちが就労体験の中で自分の持ち味と力を発揮していくその変わりように私たちも励まされ、小さな施設ですが全体のチーム力でこの事業を続けてこられたのだと思います。 「私の自治体にはこのような場はないのです」とガールズ講座に参加を希望される方、めぐカフェ就労体験に参加される方たちはおっしゃいます。ある程度間口を広く受け入れられる、(カフェというかたちではなくても)このような場が各地に広がり、増えていくことを卒業生とともに私たちは願っています。

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フォーラム南太田(男女共同参画センター横浜南)

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