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横浜市の男女共同参画センターによる働きづらさに悩む「ガールズ」サポート

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2016年5月

ガールズ「社会参加体験(ボランティア)」が神奈川新聞で紹介されました!

神奈川新聞「社会参加体験事業」

フォーラム南太田で行っている「ガールズ(若年無業女性)」支援事業には、

11日間のガールズ講座のほか、めぐカフェで行う就労体験(ステップ1、ステップ2)、

そしてそのちょうど中間のステップといえる「社会参加体験事業(ボランティア)」があります。

対象は、「講座は終了したものの、まだ就労体験をできるほど体調が整わない」

「もう少し、人に慣れてから次のステップを考えたい」などの人で、

地域で活動する団体の方たちになかまとして受入れていただき、

人の輪の中で安心して過ごすこと、活動の中で自分が役割を果たすことなどを体験することが目的です。

 

このたび、神奈川新聞でこの「社会参加体験」をとりあげていただきました(2016年5月17日 神奈川新聞 特報面)。

ガールズ支援事業を以前から追ってくださっている記者の方が

受入団体の方々のもとを訪ね、ていねいに取材してくださった記事です。

 

この情報を必要としている方に、どうぞ届きますように。

カナロコ(登録していない場合は冒頭部分のみ。全文公開は1年後)

https://www.kanaloco.jp/article/172883

 

 

2016年春(第15期)ガールズ講座「先行く先輩の体験談」より 

15ガールズ講座では、講座卒業生のその後の体験談に加えて、ひきこもり(という言葉がなかった時代の)から回復した大先輩とも言える林恭子さんの体験談をうかがいました。

林さんは「ひきこもりUX会議」の運営メンバーでいらっしゃるほか、「ヒッキーネット」、「新ひきこもりについて考える会」などの世話人もなさっています。

フォーラム南太田で2015年度に、“おしゃれカフェ”をUX会議として市民企画で開催されたことをきっかけに、ガールズ講座でお話をいただくことになりました。

 

今回、林さんにはなんと不登校になった16歳から40代の現在までにわたる、1枚の人生年表を作ってきていただきました。かけがえのない人生がつまったお話はとうていここで再現できませんが少しだけ、読むだけでも役立ちそうな部分を拾ってみます。

 

■親のこととカウンセリング

とてもきびしい母との関係に悩んだ。20歳を過ぎて「問題のある母娘関係だった」と認識しはじめた。そこからやっと、次に進むことができたと思う。25歳でカウンセリングを開始して、8人目の先生が自分にとても合っていた。「もうそろそろ終了してもいいかな」と思えるまで、10年ぐらい通った。自分に合うカウンセラーやお医者さんを見つけるのは大変時間がかかる。

 

■からだのこと

ひきこもっていたころはただ食べて眠るだけ。「生きていていいのか?」と思っても誰かに相談などできない。「自分を大切に」なんて言われてもまるで入ってこない。少し回復してきて、初めて自分のからだのケアに目が向けられた。30代終わりにプレ更年期のような症状になり、漢方治療とヨガを試みる。ヨガで、浅かった呼吸が深くなった。

 

■しごとのこと

20歳の時に塾のアルバイトを始めた。その後、デパートのお中元や伝票整理、さらに図書館でアルバイト。というと聞こえがいいが、35歳までは昼夜逆転がなおらなかったので、基本は午後や夕方からのバイトだった。「夜の仕事もあるよ」とスクールソーシャルワーカーに言われて。その後は11時からのクリニック勤務。そこで初めて家を出て、数年勤めた。その間に「新ひきこもりについて考える会」で出会った夫と結婚。二人で一人分ぐらい稼いで、お金は少なくてもいいから、苦ではない働き方をしてなんとか生活できている。

 

■同じような悩みを悩むなかまとのグループ活動のこと

当時、周りでは「正社員になるか、でなければ死ぬか」と言っている人もいたし、私も「仕事もできず生きていく方法がわからない。死んだほうがいいのか」と思っていた。でもそんな必要はなかった。とわかったのは、グループ活動でいろんな人の生き方にふれたから。

最近、ひきこもりUX会議では、就労のみを目標とするのではなく、いま必要なことは「じぶんらしく生き延びるための知恵」と「つながり」、だから「生存戦略」をともに見つけようと打ち出している。たとえば、週に23日ぐらい働いて、田舎暮らしを何人かでシェアするような暮らし方もいいのではないかと思っている。

 

なお、「新ひきこもりについて考える会」では1か月半に一度ぐらい、横浜駅近くで読書会も開かれています。

関心があればどなたでも参加できるそうです。

いま読んでいるのは最近出た『ひきこもる女性たち』(池上正樹、KKベストセラーズ、2016年)という新書で、8人ぐらいの女性の体験談が掲載されているそうです。

★読書会次回は528日(土)13001700 

★会のブログ: https://h-kangaeru.seesaa.net/

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